Interview

技術開発

入社年
2006年
技術開発の風景
現在の仕事内容を教えてください。
ダナックスはお客様から生地をお預かりし、染色や機能性をもたせる「委託加工」がメインですので、お客様が希望する色・機能をお預かりした生地に対して実現が可能かどうかを試験を行っています。この試験をクリアできれば、正式な量産につながるため、非常に大事な仕事だと思っています。
その他にも、試験から量産になるにあたり、製造工程に問題がないかなどの品質管理をおこなったり、ダナックス独自の新しい加工技術の開発も行っています。
ダナックスを知ったきっかけは何ですか?
大学からの紹介でダナックスを知りました。
大学では化学を専攻していて、正直、「染色」に関しては全く関係のない分野ではありましたが、お客様とのお打ち合わせの中で化学式などを見ながらお話することはありますね。仕事として行う試験や技術開発では、教科書どおりではなく、お客様や自社工程のことなど様々な要因が絡んでくるので、ある程度、先を読んで段階的に進める必要がありますし、ひとつの要因から派生して別の要因が生まれることもあります。大学での研究においても、同様の進め方を行っていたので、その部分は役に立っているなと感じています。
実際に働いてみてどうですか?
試験や技術開発といっても、製造現場での作業も実際に行っています。試験段階においてもお客様の生地が入荷されてから、染色・仕上加工までの工程を実際に自分で行っています。試験をクリアし、量産が決まったとしても、量産時にどのような工程をすべきか、どのような問題がおきる可能性があるのかを把握する必要があるからです。
その際に大事になってくるのは、現場作業者とのコミュニケーションですね。量産時はもちろんのこと、試験においても機械を動かすのは現場の方ですし、現場を知っていることは非常に大事なことです。ダナックスに決めた理由のひとつに、社内の雰囲気がありましたが、働きやすい環境は円滑なコミュニケーションを取れる環境であるということでもあるので、技術開発もやりやすい環境だと思いますね。今までにも色んな人に助けられて今の自分があります。
やりがいに感じていることはどんなことですか?
やはり自分が手掛けた試験が、量産化したときが嬉しいですね。その生地が何かの製品になって、一般の方が使っていると思うと感無量です。
量産化が決まった後に、一番最初の生産を行うときは、いまだにドキドキですけどね。試験時と量産時では生産する量が全く違いますし、万が一不具合があった場合は、その特定をして、試験でお客様にご提示した仕上がりと誤差の無い様に調整をしたりしています。問題なく生産が流れ出したら、「終わった~」という達成感。実際には、そこから本格的にお客様とのお付き合いが始まるのですから、終わってないですどね(笑)。
これから挑戦したいことはありますか?
ダナックスには定番と呼ばれる加工技術が多数ありますが、いつかは自分の加工が定番となるように新たな加工技術を生み出したいですね。
染色の分野は昔からある技術なので、真新しいものというのはなかなか難しいところではあります。よく先輩の方には言われるセリフなんですが、「この加工を作ったのは俺なんや」って。このセリフを言えるように挑戦していきたいです。

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